▼「依存症の対処法」とは・・・
依存症の病気による苦しみは、その行為に伴う二次災害的なトラブルによるものが大きく、トラブルを解消することで「治った」と勘違いしてしまう傾向がありますが、その考えは大間違いで、トラブルが解消しても依存症が治るわけではありません。
もちろんトラブルの中には放っておけば命に関わる深刻なものもありますので、眼前の深刻なトラブルを対処しつつ、後回しにしても日常の生活に支障が生じる可能性の低いトラブルはひとまず置いておいて、ギャンブルに走ってしまう現状を改めなければなりません。
そのためには、依存症者本人が「自分は病気である」と自覚しないと始まりません。
依存症の解決には家族・友人など関係者のサポートが必要不可欠です。
しかし、関係者がトラブル解消の肩代わりや手助けをすることは、治療の強力なサポートとはなりますが、それだけでは依存症の解決にはなりません。
管理人が調べた限りでは、依存症者本人が「自分は依存症である」と自覚した時点で、自身もしくは周囲に対してかなりの損害が及んでいるケースが多く見られます。
その損害を被って最初に苦痛を感じるのは、依存症者本人ではなく関係者です。
依存症者本人が「自分は病気である」と自覚した時点で、ようやく治療が始まります。
もちろん、本人や関係者だけで克服するには限界がありますから、自助グループや治療施設を利用して、専門的な見地から治療に専念できる環境に身を置くことが解決への近道になります。
もし、あなたが依存者本人の場合は、普通やめたいと思ってもやめれないとは思います。
一人で考えて治せるのであればとっくに治っているでしょう。
ですので自助グループのようなところに身を置いていくのがもっとも近道だと思います。
依存症の気持ちもわかっていただけると思いますので、その上での対処法などや新しい感性を感じたりすると思います。
依存者の関係者の場合、その立場から、道徳的見地から言い聞かせ立ち直らせようとしたところで、この病気の前には何の効力もありません。
病気であることを諭し、治療させることが何よりも先決なのです。
また、依存症の治療が依存症者本人にとっての対処法であるのに対し、関係者の場合はトラブルの解消も対処法となり得ますし、それをもって解決となる場合もあります。
これは極めて依存症者に関わる人に寄った極論ではありますが、自分の身を守るため、あえて依存症者である相手を突き放すという手段もあります。
つまり結婚されている方であれば、離婚というのも選択肢のひとつとなり得るということです。
先述した自助グループの活動は、実は依存症者本人のためだけでなく、その家族のためにも有効なのです。
今後、依存症者と共存していくか否かに関わらず、こちらも自助グループが開催するミーティングに参加されてみてはいかがでしょうか。
今後、依存症者と共にこの病気と闘い、医療機関のカウンセリングを受けたり自助グループのミーティングに参加する過程で、様々な葛藤が渦巻くことでしょう。
しかし、あなたの大切な人は病魔に犯されているのです。そこを認識を忘れないようにして下さい。
依存症の対処法
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